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溶連菌感染症
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MRSA感染症
結核
子供が具合悪くなるとすごく心配なものですよね・・・。
少しでも症状の知識があれば、すぐ病院へ連れて行ったり対処は出来るもの。ここに書かれているものは、一般的な症状なので、少しでもおかしいな。と思うことがあれば、かかりつけの小児科・大学病院の小児科に相談して下さいね。
溶連菌感染症
・原因 溶連菌の飛沫感染。幼児・学童に多い。
溶血性連鎖球菌(溶連菌)が患者の咳やくしゃみで飛び散り、それを吸い込んで感染します(飛沫感染)。感染してから発症するまでの潜伏期間は2〜7日です。
幼児期から学童期にかけて多くみられます。幼稚園や小学校で集団発生することが多く、学童期のきょうだいがかかると幼児にも感染します。
◆溶連菌感染症と猩紅熱-しょうこうねつ-
最も多いA群溶連菌の感染では、@保菌状態A急性化膿性の病気B免疫反応による合併症(急性糸球体腎炎・リウマチ熱)の三つの場合がある事が知られていました。1990年代になってCショック状態・腎不全などで死亡する劇症型が注目されるようになりました。大人の多く、子供には少ないのですが、要注意のタイプです。
急性の病気としては、熱が出て、のどの痛みを訴える咽頭炎や中耳炎、とびひなど化膿性の病気や猩紅熱があります。溶連菌は発赤毒素をもっていて、感染すると全身に栗粒大の赤い発疹ができ、全体が赤く見えるので、その場合は【猩紅熱】と言います。発赤毒素に対する抗体ができているときは発疹はできません。
猩紅熱は、昔は死亡率が高かった病気で隔離が必要な法定伝染病でしたが、抗生物質で簡単に治療できる溶連菌感染症の一つの病アタと言うことから1999年の法律改正で普通の伝染病扱いとなっています。A群溶連菌以外にもB群溶連菌は新生児期の感染症の原因として重要で、【髄膜炎】や【敗血症】の原因となります。また、緑色連鎖球菌は細菌性心内膜炎の重要な原因菌です。
・症状 のどが痛くなって高熱が出、舌にいちごのようなブツブツができます。
急性咽頭炎の場合は、のどが痛くなり、急に寒気とともに38〜39度くらいの高熱が出ます。のどや口の中が炎症を起こして、真っ赤になります。食べ物や飲み物を飲み込んでも痛みます。高熱のため吐いたり、頭痛を起こします。おなかが痛くなることもあります。3才以下ではこうした症状より微熱、鼻汁など軽い症状が主です。
猩紅熱の場合は、1〜2日すると赤く小さなかゆみのある発疹や首や胸、手首、足首に出て、次第に全身に広がります。3〜4日するとしたに【いちご】のようなブツブツ(いちご舌)ができ唇のはし(口角)が荒れていきます。治療すると2〜3日で熱が下がり、発疹も薄くなってきます。2週間くらいして、手足の皮膚がむけることもありますが、あとは残りません。
熱や発疹の様子で判断できる病気ですが、のどの粘膜の培養検査や血液検査で確実に診断できます。
・合併症 回復後、急性腎炎、リウマチ熱などを起こすことも・・・。
回復後、2〜4週間してしてから【急性腎炎】や【リウマチ熱】、【アレルギー性紫斑病】などを起こすことがあります。顔がむくんだり、尿の異常、動悸、息切れ、関節痛などがあったら、すぐに受診を!!
合併症の発症は、溶連菌感染症にかかった人の1%以下にみられます。長期治療が必要だったり、後遺症を残すこともありますので初期治療をきちんとしなければなりません。
◆リウマチ熱
溶連菌感染症の2〜4週間後、【心臓】、【関節】、【中枢神経】などに炎症を起こす病気です。6〜15才くらいの子供がかかりやすいのですが、まれに大人でも起こります。最近は抗生物質での治療がいき届いているため、リウマチ熱にかかる子供は著しく減っています。
症状としては、【心炎】、【ひざや足】、【ひじの関節炎】、【輪状紅班】などがみられます。リウマチ熱でとくに注意したいのは、リウマチ熱にかかった子供の3分の1以上が起こす心炎です。心炎にかかると後遺症として【心臓弁膜症】になる危険性があります。いずれにしても入院治療が必要です。
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百日ぜき
・原因 百日ぜき菌の飛沫感染で、2才未満の幼児が多くなります。
百日ぜき菌が患者のせき、くしゃみなどで飛び散り、それを吸い込んで起こります(飛沫感染)。感染してから発症までの期間は1〜2週間です。
発症後、最初の2〜3週間は感染させやすいのですが、その時期を過ぎ、せきもおさまってきたら外に出ても大丈夫です。この病気はママから免疫は殆どもらわないので、0才の赤ちゃんでもかかります。2才未満の小さな子供に多くみられます。1度かかれば免疫ができます。
・症状 かぜのような症状が1〜2週間続きレプリーゼ伴います。
最初はくしゃみ、せき、微熱など、風邪と同じような症状です。この状態が1〜2週間続きます。そのうちにレプリーゼと言う【笛の音のような吸気】がみられるようになり、とくに夜間に酷くなります。このせきは2〜3週間続き、だんだんと減少していきますが、2ヶ月くらい続くこともあります。
◆レプリーゼ
顔を真っ赤にしてコンコンと激しく咳き込み、最後にヒューッと音をたてて大きく息を吸い込む事を繰り返し、大きな子供では、最後に痰を出して終わるのが特徴です。
一回のせきの発作は2〜3分ですが、1日に数十回起き、特に夜中に多いので眠れなくなります。しかし、最近はこのレプリーゼを起こすことは少なくなってきています。
百日ぜきは、特有な症状の他、細菌培養や血液検査をすると診断がつきます。6ヶ月未満の赤ちゃんがかかると、せきの最中(ときには咳も出ないのに)無呼吸、ひきつけを起こすことがあります。赤ちゃんが原因不明のひきつけを起こした場合は、百日ぜきを疑う必要があります。
・合併症 肺炎・中耳炎などを起こします。
【肺炎】、【中耳炎】、【脳症】などがあります。強いせきのため、まぶたの腫れ、目の充血、顔の皮下出血、舌小帯断裂、気胸、皮下気腫、鼠径ヘルニアなどがみられることがあります。
・予防 DPTをなるべく早く受けて下さい。
月齢が低くてもかかる病気で、しかも低いほど重症になりやすいので、予防接種・DPT(三種混合・百日ぜき・破傷風)をなるべく早めに受けましょう。
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MRSA感染症
・こんな病気 多剤耐性の黄色ブドウ球菌による感染症です。
MRSAは外国名の頭文字で本来は【メチシリン耐性黄色ブドウ球菌】の事でしたが、今は【多剤耐性ブドウ球菌】のことをさしています。
黄色ブドウ球菌は、皮膚のおでき、化膿性肺炎、骨髄炎などの化膿性炎症を起こす代表的な細菌で、鼻やのどにもいる常在菌の一つです。
はじめは、ブドウ球菌にはペニシリンという抗生物質が有効でした。ペニシリンは、ブドウ球菌の細胞壁がつくられるときに活動する酸素の動きを妨害し死滅させます。ヒトの細胞には細胞壁はありませんから(細胞膜はあります)ペニシリンは細菌だけに聞くよい薬でした。しかし間もなく、ペニシリンの一部を壊し効力を失わせる物質を出すブドウ球菌(ペニシリン耐性ブドウ球菌)が現れました。そこで次は、その物質にも壊されないペニシリン系の新薬が作られ、その一つがメチシリンです。ところが、メチシリンが結合しにくい酸素をもったブドウ球菌が現れるようになりました。
また、ペニシリンと同じようによく使われているセフェム系抗生物質も細胞壁合成阻害剤で、広範囲の細胞に効果がありますが、盛んに使われた結果、メチシリンだけではなく、他のいろいろな抗生物質も効かない多剤性黄色ブドウ球菌をMRSAと呼び、その感染で起こる病気をMRSA感染症と言います。
◆MRSAと院内感染
病院は、病気のために体の抵抗力が低下して感染症にかかりやすい人が多いですし、手術の後や人工呼吸器、点滴輸液などで大小の管が体の中や血管に入っていて感染を起こしやすい環境にあります。病院の中で発症する感染を【院内感染】と言います。
@体の外から病原体が入ってくる場合。Aもともと体の中にあって普段はおとなしくしている微生物が、体の抵抗力が低下したとき、感染症の症状を現すようになる場合の2種類あります。
病院の中には、多剤耐性菌がいっぱいいますから、院内感染を起こす病原体も種類が多く、それが感染を起こすと、効き目のある抗生物質を見つけるのが難しくなります。
MRSAは院内感染の重要な原因の一つです。普通の黄色ブドウ球菌に比べて特に独力、感染力が強いわけではなく、健康な人の皮膚や鼻の中にいても病気は起こしません。体の抵抗力が落ちていたり、人工呼吸器など人工的な感染ルートができているときなどに症状を起こすようになります。
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結核
・こんな病気 結核菌を吸い込んで感染する病気。
結核(症)は、結核菌によって起こる病気です。第2次世界大戦直後まで死因の1位だった結核は、その後著しく減って、克服された過去の病気と思われてきました。しかし、今でも先進国の中で日本は飛び抜けて多く、最近、増加する傾向も見えて大きな問題になっています。
患者のせきなどで飛び散って空中に浮遊している結核菌を吸い込んで感染するのが普通です。吸い込まれた結核菌は気管支の奥の胸膜近くまで入って、そこに最初の病変を作ります。数種類の細胞が集まった小さな粒状のもので、しばらくすると中央の部分が死んだ組織(チーズ様変性)になる独特の病変です。粒状に【核を結ぶ】のが特徴という意味で結核症、略して【結核】と言う病名になりました。
胸膜近くの最初の病変(原発巣)から結核菌はリンパの流れに入って気管のほうに行き、そこのリンパ節(肺門リンパ節)に結核病変を作ります。原発巣と肺門リンパ節炎はペアになっていて初期変化群と呼ばれます。結核菌に感染した殆どの人は、この段階で症状もなく自然に治ってしまいます。しかし一部の人では、結核菌の方が勝って肺門リンパ節や肺の炎症が強くなり、胸膜炎を起こしたり、気管の周囲のリンパ節を次々に上行して首の近くで血流に入り、全身にばらまかれることがあります。肺その他の臓器に栗粒のような多数の結核病変を作るので【粟粒結核】といいますが、特に乳幼児では、結核性髄膜炎などを起こし、今でも油断できません。胸膜炎は思春期に多くみられます。このような経過を初感染結核といい、無症状のまま自然に治ったり、症状があっても早期の適切な治療でたいてい治ります。しかし、その後、結核菌は肺の中で長い活動休止状態に入り、体の免疫力が低下すると再び活動し始めます。【慢性結核】、【成人型結核】と言われるものは、結核菌に感染してから1年以上、時には数十年してから再発したものが大部分と考えられています。骨、腎臓、膀胱、中耳などにも病変が起こることがあります。
・診断 ツベルクリン反応、x線検査などを行います。
結核菌に感染して4〜8週たつとツベルクリン反応が陽性になります。精製した菌体成分を含んだ液を前腕の皮内に注射して48時間後の発赤の直径が10o以上の場合を陽性とします。胸のX線写真、喀痰や胃液の培養などの検査は必ずやる検査です。結核菌は、増殖速度が遅いので、培養結果が出るのに1ヶ月以上かかりますが、最近は新しい方法(PCR法など)で早期診断ができます。
・予防 乳幼児にはBCG接種が有効です。
子供の初感染では、症状がなくても6〜12ヶ月間、発病予防のために【抗結核剤(ヒドラジッド)】を飲むことが行われています。BCG接種は大人に対しては疑問がありますが、乳幼児の発病予防には効果があると考えられています。
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