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頭蓋内出血
低酸素性虚血性脳症
未熟児貧血
未熟児くる病
新生児仮死
無呼吸発作
胎便吸引症候群
脳室周囲白質軟化症
呼吸窮迫症候群
新生児メレナ
乳幼児突然死症候群
子供が具合悪くなるとすごく心配なものですよね・・・。
少しでも症状の知識があれば、すぐ病院へ連れて行ったり対処は出来るもの。ここに書かれているものは、一般的な症状なので、少しでもおかしいな。と思うことがあれば、かかりつけの小児科・大学病院の小児科に相談して下さいね。
頭蓋内出血
・こんな病気 生まれたばかりの赤ちゃんの頭の中に出血が起きる病気です。成熟児と未熟児では、出血の原因や部位が違い、経過や治療も異なります。
・原因 成熟児の場合は、難産でなかなか産道を通れないとき、脳に外力が加わり脳の表面に近い硬膜下に出血が起こる事があります。まれに鉗子分娩でも起こります。
未熟児の場合は、出産の時や出生後に脳が低酸素状態になると脳の内部にある脳室上衣下出血や脳室内出血が起こります。血圧の変動が大きいときに起こることもあります。
以前は、生後1ヶ月以内にビタミンK不足のために、頭蓋内出血を起こすこともありましたが、、現在では出生後ビタミンKを全員に投与するので、このタイプの頭蓋内出血はほとんど見られなくなりました。
・症状 酷く機嫌が悪い、グッタリして手足を動かさない、吐く、母乳やミルクの飲みが悪いなどの症状が出ます。大泉門が腫れることもあります。酷いときは、けいれんや手足の硬直を起こすこともあります。
頭蓋内出血では、出血が多いと後になって脳室内内に髄液がたまり、脳室が拡大すること(水頭症)もあります。この場合は、頭囲が大きくなったり、大泉門が膨隆します。重症の場合は、脳性マヒや知的障害など中枢神経系の後遺症を残します。
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低酸素性虚血性脳症
・こんな病気 子宮内にいたときや出産の時、脳に十分な酸素を含んだ血液が行かなかったために様々な神経障害を起こす病気です。【胎児仮死】、【出産時の前置胎盤】、【常位胎盤早期剥離】、【臍帯巻絡】、【遷延分娩】、【出生後の無呼吸発作】などが原因で、未熟児だけでなく成熟児にもみられます。
・症状 急性期には、【呼吸障害】、【けいれん】、【脳圧亢進状態】などがあり、重症の場合は生命にもかかわることもあります。後遺症が残る事もありますが、その程度や症状は、脳のどの部位に、どの程度の損傷を受けたかによって異なります。赤ちゃんの脳の機能は出生後に発達していくので、大人と違って、一部の神経細胞にダメージを受けても他の部位で代償する能力が高いのです。
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未熟児貧血
・こんな病気 早産児は、血液をつくる機能が未熟なうえに体の発育のスピードが速いため血液の生産量が必要量に追いつかず、生理的に貧血になりやすいものです。
出生体重と在胎週数が少なければ少ないほど、貧血は酷くなる傾向があります。「生後直後に酷い貧血を起こしている場合には輸血を行います。貧血が徐々に進行している場合は、造血機能を高める薬を定期的に注射します。鉄分が不足している場合は、鉄分を毎日投与するのが一般的です。
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未熟児くる病
・こんな病気 妊娠後期に胎児は、母体からカルシウムやリンをもらいます。それ以前に生まれた早産児では、カルシウムやリン、ビタミンDが不足しがちなので、骨の発育が悪くなったり弱くなる、【くる病】を起こす恐れがあります。昔は【くる病】が起きてから治療していまいしたが、最近では症状が出る前に治療します。
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新生児仮死
・こんな病気 出生して臍帯を切断した後も赤ちゃんが自分で呼吸を始めない状態です。
呼吸を始めないと、血液中に十分な酸素を取り込む事ができず、心臓の機能も低下し、脳や体に十分な酸素を送ることができずに色々な障害が起きてきます。
・原因 @産道で赤ちゃんの臍帯に過剰な圧泊が長時間かかったA早期破水で臍帯が先に出てしまったB妊娠中毒症、糖尿病などママに持病があったC染色体異常や奇形など赤ちゃん自身に問題があったなど、色々なことがあります。
・症状 新生児仮死でうまれた赤ちゃんは産声をあげませんが、その他の症状や程度は様々です。重症度を表すには【アプガースコア】がよく使われます。これは、赤ちゃんの皮膚の色、心拍数、呼吸、手足の動き、刺激に対する反応の5項目について、各項目0〜2点で評価されます。
出生1分後の点数が、0〜3点を重症仮死、4〜6点を軽度〜中等度仮死、7〜10点を正常としています。出生1分後に新生児仮死と判定された場合は、5分後にもう1度アプガースコアを測定し、その値が赤ちゃんのその後の合併症を予測するのに役立ちます。
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無呼吸発作
・こんな病気 呼吸する機能が未熟な赤ちゃんが時々、呼吸を休んでチアノーゼが出たり、脈が遅くなる発作です。早産の赤ちゃんでは、呼吸中枢が未熟なためによくみられますが、それ以外でも呼吸器、心臓、脳神経の病気、感染症、低血糖、低カルシウム血症などの病気で発作を起こすこともあります。
・症状 20秒以上呼吸しない、脈が異常に遅くなる(徐脈)、顔色が青くなる(チアノーゼ)などを起こします。無呼吸発作を度々繰り返すと、脳が低酸素状態になるため脳障害を起こすこともあります。
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胎便吸引症候群
・こんな病気 胎内で赤ちゃんに酸素不足や感染などのストレスがかかると、赤ちゃんは苦しくなって肛門がゆるみ、うんちを羊水中に排泄してしまいます。胎内でもがいている赤ちゃんはその羊水を鼻や口に含んでいます。
生まれてから自分で呼吸を始めると、鼻や口の中の胎便が気管や肺に吸い込まれて、重い呼吸障害が引き起こされます。
胎便を排泄するためには、腸管の動きが成熟している必要があるので、未熟児の赤ちゃんには起こりにくい病気です。
・症状 胎内からストレスにさらされて胎児仮死を起こし、多くの場合は新生児仮死で生まれてきます。生まれたときから重い呼吸障害が認められます
症状が重いときは、肺気腫(吸い込んだ息を吐き出せず、肺に空気がたまって肺が破けること)を起こします。胎便の刺激で、化学性の肺炎を起こすこともあります。
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脳室周囲白質軟化症
・こんな病気 血液が十分に届かないために、脳室の周りにある白質に障害が起きた状態です。
脳室の周りには、大脳皮質の運動神経などから大切な神経繊維が束になって通っています。早産で生まれた赤ちゃんでは、脳室周囲に酸素や栄養を供給する血管の構造が未熟なため、出生時のストレスなどで血圧が低下したり、血液ガスの異常が起きると、血液が流れにくくなり、脳室周囲の白質に損傷が起きやすいのです。
この部分の損傷の程度が強いと運動障害(脳性マヒ)を起こします。障害の程度は、歩くとき少し足を引きずったり、つま先歩きになる程度から、お座りができない、歩けない、飲み込めないなどの重症のものまで様々です。
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呼吸窮迫症候群
・こんな病気 肺表面活性物質(肺サーファクタクト)を十分に作り出せないため、肺胞が十分に膨らまず(無気肺)呼吸障害を起こします。在胎32週未満の早産で生まれた赤ちゃんが起こしやすい病気です。
・原因 肺表面活性物質は、肺胞を膨らみやすくさせ、酸素を体内に取り込むのを助けてくれます。肺表面活性物質は在胎24週頃からつくられ始め、在胎32週頃から十分な量になります。そのため早産で生まれた赤ちゃんでは、肺表面活性物質が不足して、呼吸障害を起こしやすいのです。
・症状 生まれてすぐから、呼吸が速くなったり呼吸数が多くなります。息を吸ったとき、普通は胸が膨らみますが、逆に胸がへこんで見える陥没呼吸を起こすこともあります。
チアノーゼ、うめきなどを伴うこともあり、酷いときは無呼吸発作を起こします。
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新生児メレナ
・こんな病気 生まれた直後に消化管から出血する病気です。生まれてから数日の間に、血液の混じった赤い便や黒い便が出てきます。真っ赤やコーヒー色の吐血することもあります。
・症状 血液を凝固させる役割をもつビタミンKが不足するため起こります。
大人はビタミンKを腸内で合成しますが、生まれたばかりの赤ちゃんは腸内細菌の働きが未熟なのでつくることができません。ミルクからビタミンKを取ることはできますが、飲む量が十分でないと不足しがちです。治療も予防もビタミンKの投与です。
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乳幼児突然死症候群
・こんな病気 それまで元気だった赤ちゃんが、何の前触れもなく突然亡くなってしまう病気です。【それまでの健康状態および既往歴からは全く予測ができず、しかも解剖しても死亡時の状況やその原因がわからない、乳幼児に突然の死をもたらした症候群】と厚生労働省は定義しています。
ほとんどは、新生児から生後6ヶ月の赤ちゃんに起こります。
欧米に比べて日本人は少ないと言われていますが、1998年の統計では年間に約360人の赤ちゃんが亡くなり、日本の乳児死亡原因の第3位になっています。
・原因 呼吸機能が低下する睡眠中に起きるので、呼吸中枢の未熟なことや何らかのきっかけで起きた無呼吸発作、循環系の異常などが考えられていますが、はっきりとした原因はわかっていません。ただ、ママやパパの不注意とか過失ではないことははっきりとわかっています。
・注意すること 原因がはっきりしていないので、どうすれば予防できるのかは正確にはわかっていません。ただ、乳幼児突然死症候群(SIDS)で亡くなった赤ちゃんの育児環境などを調査した結果では、
@うつぶせ寝
A人工栄養哺育
B両親の習慣的喫煙
が危険因子であることが報告されています。つまり、仰向け寝、母乳栄養、両親は喫煙をしないようにすれば、乳幼児突然死症候群の頻度は減らせる可能性があります。外国の調査では、その他に赤ちゃんを暖めすぎも危険だと言う報告も出されています。
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