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子宮筋腫
卵巣嚢腫
子宮の奇形
トリコモナス膣炎
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妊娠悪阻
子宮外妊娠
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羊水過多症
胞状奇胎
血液不適合
播腫性血内凝固症候群
妊娠・出産は、病気ではないですが、通常な状態でない事は自覚して普段以上に健康管理に注意しましょう。ここでは、妊娠・出産の病気・気になる症状を紹介しています。いつもと何か違うことがあれば、すぐに医師の診察を受けるようにして下さい。
高血圧
妊娠によって血圧が変化することはありません。ただ、多少不安定なりますし、妊娠末期には、血圧が少し上昇する傾向もみられます。一般的には、収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上は高血圧と判断されています。
高血圧には、妊娠中毒症や腎炎などの発症を伴う恐れがあり、むくみがないか、タンパク尿が出ていないかどうかなどに気をつける必要があります。特に前回の妊娠で妊娠中毒症や腎炎を併発しているママは要注意です。食事では、塩分を控えめるように心がけ、疲れやストレスをためないように、心身共にリラックスして過ごすことです。
むくみ
妊娠中は「ナトリウム」の排泄が減少するため、むくみが出やすくなっています。例えば、夕方になると靴がきつくなったりするのは、足がむくんでいる現れです。それでも寝て起きれば解消しているようなら、特に心配する必要はありません。
ただし、脚など絵を押すと、離してもしばらく押したあとがへこんだままになっているような場合は要注意です。またむくみは一般に下から現れ、ほどくなると上の方までむくんできます。だから、顔にまでむくみが出るような場合は、症状がかなり重いと言えます。
妊娠中毒症はむくみから始まるので、中毒症を予防したり、早期発見するために、むくみには常に注意を払う必要があります。また、むくみを予防するためにも妊娠中は塩分を控えるように注意しましょう。
タンパク尿
妊娠すると血液の循環量が増えるため、腎臓に負担がかかり、一般的に腎機能が低下する傾向があります。そのため、妊娠が進むと尿に多少、タンパクが混じることも珍しくありません。タンパク尿の量が24時間(24時間にわたって尿を蓄積してその一部を測定)で、エスバッハ法検査30r/dlであれば、「妊娠蛋白尿」と呼ばれ、生理的なものと考えられます。しかし、長期に続く場合や、それ以上の量の蛋白が検出される場合には、やはり妊娠中毒症が疑われます。
糖尿
妊娠すると腎臓の血中ブドウ糖排出閾が低下するため、尿中に糖が検出されることが多少あります。これは腎性糖尿病と呼ばれて、生理的なものです。但し、尿検査で2回続けて尿糖が検出される場合には、さらに精密な検査をします。それでもし真性の糖尿病であれば、食事療法その他の治療が行われ、妊娠中毒症の誘発や、おなかの赤ちゃんへの影響がないように注意して過ごします。
出血
妊娠中に出血があればびっくりすと思いますが、心配のないものから、すぐに処置の必要なものまで色々な場合があります。まず、妊娠直後(受胎から17日目頃、最終月経から29日目頃)に月経のような出血する事があります。これは月経様出血といって、ホルモンの変動によるものなので心配はいりませんが、大量の出血があるときには、「流産」が疑われます。すぐに診察を受けましょう。また、出血とともに激しい痛みがある場合には、「子宮外妊娠」の可能性が疑われますし、赤色か黒褐色の出血があって、中にイクラかブドウの粒のようなものが見えたら「胞状奇胎」の可能性があります。ただし、すでに婦人科の検診を受けて正常妊娠を確認していれば、心配はないはずです。さらに妊娠後期になって、軽い腹痛と共に茶褐色のおりものや少量の出血がある場合は、早産の可能性があります。それが37週以降なら正常期に入っていますから、おしるし(出産が始まる兆候)と考えられます。お印は、粘液のような出血で、一度にドバッと出たり、ちょっと下着を汚す程度だったりするものです。
もしダラダラといつまでも出血が続いて、定期的な子宮の収縮も始まらないようなら「胎盤早期剥離」が疑われるので、すぐに医師に連絡をして下さい。
貧血
妊娠中は、おなかの赤ちゃんの発育のために鉄分がとられるので血液中の鉄分が減ります。
体内に酸素を運んでいるのは赤血球の中にヘモグロビンという血色素なのですが、ヘモグロビンは鉄を主成分としているため、鉄分が不足するとヘモグロビンも減少します。それで貧血になる場合を「鉄欠乏性貧血」といい、妊娠に伴う貧血としては最も多いものです。
加えて、妊娠中は血液の量が増加しますが、増加の仕方が平均ではなく、赤血球よりも血漿(液体の部分)の増え方が多いようです。そのため相対的に血中の赤血球の量も減って貧血となります。
なお、貧血が進むとおなかの赤ちゃんに回る酸素の量が低下して「胎児発育不全」や「仮死」の原因にもなります。また、出産に臨んで体力がもたない恐れも出てくるので、食事を工夫して改善に努めましょう。
子宮筋腫
子宮の筋肉にできる良性の腫瘍です。筋腫の大きさは、小豆大の小さなものから大人の頭部程のものまで様々で、腫瘍のできる場所も、その数も色々です。
妊娠と合併した場合、そのままにしておいてもたいていは順調に経過して、正常分娩できるはずです。ただし、子宮が大きくなると、循環障害を起こしたり、痛みや発熱、流産やおなかの赤ちゃんの発育障害などを起こすこともあります。障害が酷い場合には、妊娠中に筋腫核出術が行われますが、流産する可能性もあるので、胎盤が完成して妊娠が安定する妊娠16週以降に行うのが一般的です。また、筋腫の位置によって産道がふさがれることもあります。その場合には、「帝王切開」になるでしょう。
卵巣嚢腫
卵巣嚢腫には、体液や脂肪、毛髪などが袋状の膜に包まれている卵巣嚢腫と、繊維組織からなる充実性腫瘍があります。その9割方は卵巣嚢腫で、幸いなことに大部分は良性です。だから、嚢腫の大きさと位置が分娩の邪魔になるかどうかで手術の必要性を判断します。
一方、充実性腫瘍の場合には、癌化する可能性のある悪性のものもあります。良性か悪性かは、摘出しないと判断できないため、卵巣腫瘍の場合は妊娠中でも摘出手術をします。妊娠5ヶ月頃までに摘出すれば妊娠の継続は可能です。
ただし、妊娠時には、生理的に一過性の卵巣嚢腫ができることもあります。これは胎盤から分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の作用により、妊娠黄体が嚢胞化したもので、黄体嚢胞または、ルテイン嚢胞といいます。鶏卵大から長径8cmくらいの大きさになりますが、妊娠4ヶ月頃からhCGの分泌が減少すると、それに伴って小さくなり、妊娠7ヶ月頃には完全になくなります。
子宮の奇形
弓状子宮、中隔子宮、双角子宮、重複子宮などがあります。奇形の程度や妊娠状況によっては正常分娩もできます。が、妊娠の過程では子宮の増大が妨げられたりして、流早産になる確率が高いので注意が必要です。また、おなかの赤ちゃんの姿勢も横位や骨盤位になることが多く、帝王切開になることも往々にしてあります。
トリコモナス膣炎
膣内にトリコモナスという寄生虫が増殖して粘膜が炎症を起こします。妊娠中は膣内の酸性度が弱まるので、菌類や原虫が繁殖しやすい環境になっているのです。はっ乗すると外陰部に強いかゆみや灼熱感、痛みがあります。おりものには悪臭があって、緑黄色の膿状だったり、白色で泡粒のようなものが混じったりします。これを検査するとトリコモナス原虫が見つかります。さらに症状が進むと膣壁が赤くただれて出血することもあります。
これは分娩時に感染症を起こす恐れがあるので、妊娠中に治療します。膣坐薬や内服薬を使いますが、内服薬は妊娠3ヶ月以降に使います。また、夫の泌尿器や性器にも潜伏している可能性が高いので、夫も検査して陽性なら治療して下さい。
カンジダ膣炎
真菌の一種であるカンジダに感染して起こる膣炎です。感染すると、外陰部に強いかゆみを感じ、おりものは白色の粉チーズ状か凝固した牛乳状、あるいはドロッとした粘膜状だったりします。分娩の際に赤ちゃんに感染すると、口の中に炎症を起こします。そのため膣坐薬などを使って、妊娠中に根気よく治療します。また、夫にも検査と治療が必要です。
クラミジア
従来は慢性の頸官炎あるいは骨盤腹膜炎と診断されていた疾患のうち、約1割が実はクラミジア・トラコマーテスであることが判明しています。クラミジアは、細菌に分類される病原体。性交によって感染して、子宮頸部や子宮内膜、卵管、さらに進むと骨盤腹膜や肝被膜までに達します。感染するとおりものが増えて、膣から出血、下腹部痛などの症状が現れるのですが、中には無症状の場合もあります。
また、母体がクラミジアに感染していると、分娩の際、10%の確率で産道から新生児に感染します。すると新生児が結膜炎、あるいは、肺炎を起こす恐れがあるので注意が必要です。クラミジアは抗生剤で治療できますから、妊娠中に治しておきましょう。
梅毒
病原体は、スピロヘータというウィルスで、性交やキスによって感染します。その経過は慢性的で、潜伏と発症をくり返しながら、数年から十年以上かけて末期に至ります。
妊娠するとおなかの赤ちゃんにも感染しますので、初期の段階で梅毒の検査をするはずです。ただし、胎児に感染するのは、妊娠20週以降なので、もし陽性であればすぐに治療を開始して、おなかの赤ちゃんへの感染を防ぎます。治療には、ペニシリンなどの抗生物質を使います。初期であれば完治する病気なので、しっかり治しましょう。
慢性糖尿
妊娠中は、腎機能が低下して糖尿が出ることはしばしばあります。が、真性の糖尿病は、インシュリンという膵臓から分泌されるホルモンが不足する病気です。インシュリンは血中の糖分を代謝する働きを担うので、不足すると糖を分解し切れず、そのために血糖値が上がり糖尿も出るのです。そして血糖値が高いことで様々な病気を引き起こします。だから尿検査で糖尿が陽性になった場合には、さらに精密な検査をして、単に腎機能の低下から出たものなのか、糖尿病なのかを調べます。もし糖尿病であれば、妊娠中毒症や羊水過多症を併発しやすいので注意しましょう。また血中の糖分が多いため赤ちゃんが巨大児になったり、逆に糖尿病が重い場合には、胎盤の働きが落ちて胎児発育不全を起こしたりします。
糖尿病の治療には、食事療法(低カロリーで高タンパク)の徹底が必要です。また、疲れやストレスもホルモンの分泌を妨げます。インシュリン注射などの治療法もありますから、クヨクヨせずに明るく頑張りましょう。なお、妊娠中に併発した糖尿病は、分娩後には自然に治ることが多いものです。ただし、一部には、そのまま慢性の糖尿病に移行してしまうこともあるので、出産後も注意が必要です。
尿路感染症
妊娠すると子宮の増大によって膀胱をはじめ、尿路を圧迫する上、黄体ホルモンの分泌増加が、膀胱、尿管、腎盂の平滑筋の蠕動運動(ぜんどううんどう)を抑えます。そのため、尿路が感染を起こしやすい状態になっているのです。
一般に「膀胱炎」になると、頻尿や残尿感に加えて、排尿痛があったり、尿が濁ったりします。ただし、自覚症状がなくても尿検査をすると細菌が沢山検出されることもあります。
また、細菌が膀胱から尿管を通って腎盂に達すると、「腎盂炎」になります。こうなると40度近い高熱が出ておなかの赤ちゃんへの影響も心配されますので、膀胱炎が見つかったら、腎盂炎を予防する上でもしっかりと治しましょう。なお、治療には、おなかの赤ちゃんに影響のない抗生物質を使います。
痔核
妊娠中は骨盤内が充血している上、大きくなった子宮に圧迫されてうっ血を招いたり、血管運動系の働きを妨げたりします。さらに、黄体ホルモンの影響で血管壁の筋肉が緩んで、静脈瘤ができやすくなっています。それで、直腸や肛門に静脈瘤ができた状態が「痔核」です。また、直腸にできて、外からは見えないものを「内痔核」といいます。
痔核の場合は、便秘のためにトイレで強くいきむことによっても誘発されます。さらに脱肛(内痔核が肛門から外に出ること)すると、非常に痛いものです。通常、時はお産が済むと改善しますが、悪化させてしまうと産後も悩まされます。悪化させないための手当としては、排便後にお湯を使いながら手指で肛門の周りを丁寧にマッサージすること。こうして局部の清潔と血行促進に努めるわけです。また入浴して温まると血行が良くなるので、ゆっくり湯船に浸かって下半身の結構をよくします。そして便秘をしないように心がけましょう。状態が良くなっても、習慣的に肛門のマッサージを続ければ、再発防止に役立ちます。
もし患部が痛むようなら軟膏を塗りますが、下着でこすれて痛む場合は、ガーゼに軟膏をつけて肛門に貼っておくと楽になります。また脱肛してしまったら、手を洗って指に軟膏類をつけ、飛び出した内痔核を肛門の中に押し込むと落ち着きます。内痔核があると、排便の度に擦れて出血したりするので、こうした場合は坐薬を処方してもらいましょう。
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